学院コレクション





「タマサイ」と呼ばれる伝統装身具

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今回はアイヌ民族の代表的な装身具を紹介しましょう。

「タマサイ」と呼ばれるビーズを連ねた大振りの首飾りは、北海道に住むアイヌ特有のものとして知られています。

タマサイはアイヌ女性の正装には欠かせないものであり、祖母より母へ、母より娘へと代々受け継がれてきました。
首飾りに用いられるガラスの玉は大陸との交易(樺太経由)や日本・本州との交易によって入手しました。

玉を連ねただけのタマサイの他、ここで紹介しているように、中央に金属で作った円形の装飾板をつけたタマサイもあります。
この装飾板は「シトキ」と呼ばれ、もともとは、シャーマン(巫女)が首から垂らした、邪を払う呪物に由来するのではないかといわれています。

参考文献:『アイヌたま』(杉山寿栄男著)

メールマガジン第12号(2004.1.10配信)より

 



 
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