サンゴ飾り真鍮彫金櫛
櫛の素材は木やべっ甲、または象牙などが多いのですが、中には真鍮(ちゅう)や銀で作られた櫛もあります。 真鍮櫛は江戸中期の元文・寛保(1736〜1744)頃、名工・土屋安親(つちややすちか)によって作られ、その頃から宝暦(1751〜1764)にかけて一時流行したようです。 写真のべっ甲さし込みの真鍮棟(むね)櫛も古い記録(『暦世女装考』)から推定すると、その時代のものと思われます。 真鍮棟には、ぼたんの花が透かし彫りされ、くるくる回るようにセットされたさんご玉が飾られています。 重くならないように棟の厚みは1ミリしかありませんが、珊瑚がセットしてあるヘリの部分は2ミリとってあります。 メールマガジン第18号(2004.7.10配信)より |
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