蒔絵木櫛
木目のある木地に、中心からずらして橘の絵柄を配した小粋な櫛です。 初夏に芳香のある白色の五弁花を開く橘(みかんの原種)は、雪害に強く、よく育つことから、人徳があり奥ゆかしい人にたとえられることもあります。 この橘の木地蒔絵櫛はかなり流行したらしく、橋本澄子編『結髪と髪飾り』(日本の美術No23)や吉川観方著『日本の女装』にも同じ櫛が載っています。 時代は古く、江戸時代中期末から後期初めの頃のものです。 メールマガジン第31号(2005.8.11配信)より |
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