スンバの冠形べっ甲櫛
インドネシア、スンバ島
インドネシア、スンバ島
素材 | べっ甲 |
世紀 | 20世紀 |
寸法 | 14.3(縦)×13.8(横)cm |
備考 | |
資料番号 |
この櫛は19世紀後半〜20世紀頃バリ島の東方に位置するスンバ島の支配階級の女性が、アップに結った髪につけたべっ甲製の櫛。
櫛の上部にはスンバ島の人々の信仰に根ざした鹿や鶏等が彫り込まれている。
大きな角を持った鹿は勇敢な兵士の化身であり、鶏は早朝に太陽を呼ぶといわれる縁起の良い模様。
縦14.3センチ、横13.8センチと大変大きく、現地では「ハイ・カラ」と呼ばれている。富と権力の象徴として冠婚葬祭や、宗教的儀式のときに用いられたもので、大きさ、形、彫刻とも実に見事。
盛装の時は、筒型のスカート(胴衣)と長い肩掛けを着用し、この冠形の櫛の他、ビーズや象牙の指輪、金銀の首飾りで飾った。
メールマガジン第28号(2005.5.11配信)より
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