学院コレクション

高麗時代の簪

朝鮮半島

素材  
世紀  
寸法  
備考  
資料番号  

高麗時代(918〜1392年)の朝鮮半島の釵(さい)と呼ばれる2本足の簪です。
この時代の女性は結婚すると、髪を束ねて紅羅(こうら−赤い、うすぎぬ)で結び、 このような簪を挿して余髪は後ろに下げたようです。
釵にはUピンのような単純な形のものと頭部が仏像の頭のように丸くなっている ものがあります。
頭部が丸いものは「佛頭簪」と記され、仏教思想が反映された 形といわれています。
素材としては、青銅、金銅(こんどう−銅に金メッキ)のもの以外に金、鉄などもありました。

参考文献「韓国服飾文化史」P154、155
     「朝鮮半島の考古学」(天理ギャラリー展覧会カタログ)
     「世界の櫛」P104




 
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